工場の前まで来ると、透明な防音カーテンを通して嫌でも目に入るのが、炉の火。赤々と燃えているのはコークス。炉は相当の年季物のようで、陶芸の窯を思い起こさせます。一体ここで何を造り、この火はどう使われるのか。

火造り(熱間)加工。炉でコークスを燃やし、その熱で金属を熱し、適度な柔らかさが得られたところで曲げを施すのです。今ではほとんど見られなくなった加工法です。

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このいわば“自然の火”を利用することで、ベンダー(生曲げ機)やプレスなどによる物理的な力ではできない微妙な曲げが可能になり、さらには金属の密度が高まって強度も増すといいます。ですから、複雑で強靭な建築金物が必要な建設事業者は必ず「火造りで」と指定してくるのです。高速道路や橋の基礎などに長年使われる土木建築物の製造には最も適した方法です。

熟練した者が丁寧に仕上げていきます!!

 

SUS36丸両側ナスビオーフ25丸リング入

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